気になる本 01/27

1967クロスカウンター 雑草と呼ばれたチャンピオン小林弘 太田出版 菅 淳一著

 『あしたのジョー』といえば、1970年代初頭に爆発的なブームを巻き起こした漫画です。主人公である矢吹丈のライバル力石徹が死んだ際は、東由多加が実際に葬儀を行い、多くの人が式場を訪れたと聞きます。何がそんなに当時の読者を惹きつけたのか…
 その『あしたのジョー』の矢吹丈が繰り出すクロスカウンターのモデルになったと言われているのが、本書で取り上げられているプロボクサー小林弘さんです。小林さんは日本ボクシングの黄金時代を彩った一人で、世界スーパーフェザー級のチャンピオンにもなった頭脳派ボクサーだそうです。1960年代に興味のある私にとっては、1960年代を理解する上でも読みたい本です。

闇の支配者“環境戦争” そして、新しい世界の出現へ 李白社 ベンジャミン・フルフォード

 環境利権についての告発本のようなのですが、出版社のHPを見ると"闇の支配者"たち、とか5775年前に結成された闇の組織とか、何だかトンデモ臭も漂うのですが、アメリカで成立した「食品安全法(S510)」という法案の問題点、なぜマクドナルドのハンバーガーは腐らないのか?とか、ちょっと興味を引く事項にも触れられているようです。怖いもの見たさでちょっと気になりました。

目次:出版社HPより
 はじめに 闇の支配者たちにとって自然は商品価値ゼロである
 第1章 文明は"闇の支配者"たちによって破壊され続けた
 第2章 "闇の支配者"たちが作り上げた環境問題のウソ
 第3章 闇の支配者たちによる環境の利権化、そして人類家畜化は、今ここまで進行している!
 第4章 人類の文明はこのまま滅びてしまうのだろうか
 第5章 そして、新しい世界の出現へ

その他、面白そうな本

・あの戦争と日本人 半藤 一利著 文藝春秋
・過ぎ去らぬ過去との取り組み 日本とドイツ 岩波書店 佐藤 健生/ノルベルト・フライ編

前者は、今人気の「坂の上の雲」でも描かれた日露戦争の成功体験が以降の戦争に如何に悪影響を与えたかについて、後者は戦後補償の現状について取り上げられているようです。日韓問題や日中問題が取り沙汰される度に話題になる戦後補償問題ですが、ドイツと他国の関係がどうなっているのかは気になります。

・ツキの科学 運をコントロールする技術 PHP研究所 マックス・ギュンター著
・インフルエンザウイルスと人類の戦い SUPERサイエンス シーアンドアール研究所 長谷川 秀樹著

 サイエンス系の2冊。前者は13歳にして株式投資で大成功を収めた著者がツキを科学的に考察し、幸運を手に入れる法則を解説しているそうです。読めばお金持ちになれるでしょうか…?後者は、この時期になると大流行するインフルエンザと人類の戦いを描いた本です。インフルエンザのウイルスは毎年のように変異を繰り返し、ワクチンもその年の流行を予想して作るため、予想が外れると効き目がないと聞いたことがありますが、それは今も同じなんでしょうか。