予告を見て気になった映画 2月第3週

学校をつくろう

 維新後、4人の元サムライたち(相馬永胤、田尻稲次郎、目賀田種太郎、駒井重格)がアメリカで出会い、帰国後、法律と経済を教える「専修学校(現:専修大学)」を設立した。激動期における彼らの青春群像を描く。 予告編を見て、主人公の4人があまりにも現代的な顔なのでどうかなと思ったが、本人たちの写真を見るとそれほど違和感がなかった。維新は遠い時代の話だけれど、若者たちは今も昔も変わらないものなのかもしれない。原作が志茂田景樹というのにはちょっと驚いた。奇抜なファッションのアクションもの作家というイメージがあっただけに、こういう維新期群像物も手がけているとは。監督は神山征二郎なので、親子で安心して見れる良質な作品になっていることだろう。

監督:神山征二郎
原作:志茂田景樹蒼翼の獅子たち
音楽:国吉良一
脚本:加藤伸代、神山征二郎
出演:三浦貴大柄本時生橋本一郎、池上リョヲマ

ありあまるごちそう

 ドキュメンタリー映画。グローバリゼーション化によって先進国に食料が集中し、毎日大量の食品が生産・消費・破棄される一方、未だに飢餓で苦しむ国々がある。「残さず食べなさい、世界には食べ物がない人もいるのよ」と親が子を諭すのはすっかり紋切り型になっているが、格差を縮めるためにはどうすればいいのか?この映画に何かヒントはあるだろうか?

監督: エルヴィン・ヴァーゲンホーファー